この人・・・CNNのサイトのフォトギャラリーから持ってきたのですが、凍った車の窓をがりがり砕いています。
私も去年までの3年間は、何度もこんな顔でした。
家にはガレージがありましたが、学校の駐車場に止めておくと雪が積もって凍ってしまうのです。もちろん、この人の車よりももっと酷く。
(だいいちこの写真は、たぶん霜が降りて朝凍っていただけで、この人はジャケット一枚だし手袋も耳アテもしてないところを見ると、こんなのへでもありません。)
夕方まで学校にいたこともあったので、もう日は暮れてくるわ気温も下がってくるわで、この人よりももっともっと怖い顔になっていたこと間違い無しです。
この人も使っているブラシ付ガリガリ君は、冬の必需品でした。
White Christmasという歌がありますね。あの歌は、実は第二次世界大戦中に、戦意高揚というか、戦場にいる兵士達を励ます為に作られた曲だそうです。
そういえば出だしからして”I'm dreaming of a white christmas”ですから、その”私”は少なくとも雪の積もる場所にはいないわけで。
南太平洋の戦線にいたアメリカ北部出身の兵士達は、この曲を聴いてさぞ「ああ、家に帰りたいなぁ・・・」と思ったことでしょう。
たとえ家の辺りがどんなに寒くても。
で、今年の私は、兵士でもないのに、この”White Christmas”の歌詞さながらの、
”I miss snow”な気分です。
これを言うと、夫には「ほんとに君は、無いものねだりだね~(-_-)」と呆れられるのですが、雪が恋しいものはしょうがない。
確かに住んでいる時は、「寒い~。なんだこの町は~。また雪か~。」と毎日文句を言っていたのですが、今となってはあの白銀の世界が懐かしい・・・。
毛糸の帽子に積もる雪、しーんとした夜、翌朝のウサギの足跡・・・。吹雪の夜なんて、雪女が出てくるのではというほど幻想的に美しく。
口では「また雪だよー!」と言っていても、どこか楽しんでいる自分がいました。
友達のヤズさん一家は実は以前はオハイオに住んでおり、我々同様サウスキャロライナに移り住んできたわけなのですが、オハイオで生まれ育った長男君は引っ越してきた年の冬、
「神様雪を降らせてください、雪を・・・ブツブツ」
と毎日お祈りしていたそうです。
3回しかオハイオの冬を経験していない私ですが、なんとなく気持ちがわかります。子供なら、雪が楽しいのもなおさらのことです。
ちなみにその年は10年振りにこの町に雪が降って、長男君は「やっぱり神様っているんだ!」と確信することになったそうです。
オハイオの冬は、まあ大体摂氏でマイナス5度から10度くらいなのですが、たまにマイナス20度くらいになります。
マイナス20度は本当に寒いです。と言っても、住んでる本人達には大して違いがわからなくなっちゃったりもするのですが。
とにかくどのくらい寒いかと言うと・・・